今電荷 、
質量 の陽子が真空中で、
慣性系 に於いて与えられた電磁場
の作用を受けて運動しているとしたとき、
この陽子の運動方程式を求めることを考える。
ある瞬間に於ける粒子の静止系を
系とすれば、
この系 Eq.(32) から、
として、
が得られる。
ローレンツ変換
を計算すると、
であり、また、
と書けることから、結局
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(44) |
を得る。ここで は 系に於けるローレンツ力である。
従ってEq.(29) より
となり、陽子の運動方程式が
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(45) |
で与えられることになる。
また、
であるから、
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(46) |
が成り立ち、この量が慣性系 に於ける仕事率に等しいことが分かる。
また、
なる関係式を用いると、
と計算でき、
Eq.(45)とEq.(46) と一致することが確認できる。
fat-cat
平成16年11月28日