もし四元力ベクトル を導入して粒子の運動方程式が
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(29) |
と定義できれば、
この両辺は慣性系間のローレンツ変換に対して同じように変換されるから、
任意の慣性系で成立する運動方程式となる。
これは任意の慣性系で物理法則--今の場合、運動方程式--を同じ形式で表現するという要請に対応している。
粒子の相対論的運動方程式を求めるには、
四元力ベクトル と Newton 力学に於ける力ベクトル との関係を求める必要がある。
今、粒子が速度 で運動している様に見える慣性系に於いて、
Eq.(29) の空間成分を
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(30) |
と書き換えたときの右辺の
を Newton 力学に於ける力 であると仮定する。
またEq.(28) から
であり、Eq.(30) を使って
と書けることから、
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(31) |
を得る。
これは瞬間的に粒子が静止() しているような慣性系
を考えたとき、
従って
のとき、その系では、
四元力ベクトル
が Newton 力学に於ける
で与えられると仮定して、
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(32) |
が成り立つと仮定することに対応する。
Eq.(31) の右辺は仕事率である。
Eq.(30)とEq.(31) が四元力ベクトル と Newton 力学に於ける力ベクトル との関係
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(33) |
を与える。
fat-cat
平成16年11月28日