の極限は、気体が縮退している状態に対応する。
実際、粒子一個当たりの熱エネルギー が化学ポテンシャル に比べて小さいとき、
であるから
の極近傍を除いては、
のとき
、
そして
のとき
として良いであろう。
従って
とすれば(10) に於いて
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(29) |
が成り立つ。
このような縮退の状態を完全縮退という。
は Fermi エネルギーと呼ばれる。
非相対論的気体の場合、Fermi 運動量 と Fermi エネルギーとの関係が
で与えられるとすれば、
(29)は
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(30) |
が成立する。
を計算すると
であり、このとき(2) より
となるので
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(31) |
となり、先に完全縮退非相対論的場合を考察した通り、
圧力は粒子密度だけで決まり、式中に温度 が入っていないことが分かる。
fat-cat
平成16年11月28日