デルタ関数としてよく用いられる(周期関数を含む)、
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(10) |
について考える。
極限
から、での値は
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(11) |
で、
と共に単調に増加し、無限大になる。
またでは周期で振動していて、
その振幅は
と共に減衰していくことが分かる。
では非常に激しく振動することになり、
ついに周期が零になる。更に全領域で積分すると(付録A「複素積分」のEq.(22)を参照)、
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(12) |
となる。
では、
の部分の関数は激しく正負に振動しており、
この積分にはほとんど寄与してこなくなる。
一方での部分の寄与は次第に大きくなるので、
Eq.(12)の性質は保たれることになる。
以上からEq.(10)の関数は
の極限でデルタ関数の全ての性質を再現するので、
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(13) |
とすることができる。
fat-cat
平成17年2月18日