2 デルタ関数の関数列による表現

デルタ関数は形式的に解析関数の関数列 $ \left\{\varphi _n\right\}$の極限として

$\displaystyle \delta(x) = \lim_{n\to \infty} \varphi _n(x)$ (8)

と言う形で表現することができる。 関数列は次のような性質を備えていなければならない。
  1. $ x=0$での値は $ n\to\infty$と共に単調に増加する一方、$ x\ne 0$では単調に連続的に零となる。
  2. 全領域で積分すると、あらゆる$ n$に対して

    $\displaystyle \int_{-\infty}^{+\infty} \varphi _n(x)dx =1$ (9)

    となっていなければならない。

実際には関数列 $ \left\{\varphi _n\right\}$は数多く存在するが、今回は以下の二つについて考えることにする。



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fat-cat 平成17年2月18日