観測者の系で見たとき衝突の前後での光子をそれぞれ
と書く。
同様に電子について、
と書くことにする。衝突の前後で保存則(17)が成り立つとき、
Eq.(18)より、先と同じように計算すると
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(28) |
を得る。
今
などとすると、
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(29) |
となる。
このとき、相対論的な電子(
) を考えて、
であるような光子と電子との散乱について、Eq.(29)の分母は
となる。このとき
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(30) |
を満たすような電子と光子との散乱については、
となる。
Eq.(30)の最初の条件は
と書き換えられるが、
これは電子の静止系で見た光子のエネルギー
が電子の静止エネルギーに比べてとても小さいという条件になる。
fat-cat
平成16年11月29日