3 全トルク

応力テンソルを用いると、 隣り合ったガスリングから粘性による全トルク $ G(r,t)$ は、 腕の長さが $ r$ のところにある r方向に垂直な単位面積に $ \phi$ 方向に働く力 $ \tilde{\sigma}_{r\phi}$ によるトルク $ r \bm{e_r} \times \tilde{\sigma}_{r\phi} \bm{e_\phi}=r \tilde{\sigma}_{r\phi} \bm{e_k}$ を円周と円盤の厚さで積分して

$\displaystyle G(r,t)= 2 \pi r \int_{-h}^{h} r \tilde{\sigma}_{r\phi} dz$ (6)

で与えられる。 ここでは応力テンソルの $ r\phi$ 成分だけが零でないとしている。 今

$\displaystyle \frac{\partial}{\partial \phi}=0,\quad\int_{-h}^{h} \rho \nu dz = \Sigma \nu ,\quad v_\phi=r \Omega$ (7)

とすると、式(5) を式(6) に代入することで

$\displaystyle G(r,t ) =2\pi r \int_{-h}^{h} r \tilde{\sigma}_{r\phi} dz =2 \pi ...
...t_{-h}^{h} \rho \nu dz = 2\pi \nu \Sigma r^3 \frac{\partial \Omega}{\partial r}$ (8)

を得る。

fat-cat 平成17年1月9日