Subsections
方向に散乱された電磁波の
方向、
方向の電場の位相差
、及び電場の振幅を求めよ。
四つのStokes parametersを求めよ。偏光度を求めよ。最後に
を
まで変化させるにつれて、偏光の様子がどう変化するか説明せよ。
電場の位相差
はEq.(9)より
![$\displaystyle \delta_2-\delta_1=-\frac{\pi}{2}$](Report06-img68.png) |
(15) |
となる。
はEq.(13),(14)の様に書けるので、振幅
は
と書くことができる。よってStokes parametersは
となり、偏光度
は
![$\displaystyle \Pi_{\rm l} = \frac{\sqrt{Q^2+U^2+V^2}}{I} = \frac{\sqrt{a_1^4+a_2^4-2a_1^2a_2^2+4a_1^2a_2^2}}{a_1^2+a_2^2}=1$](Report06-img84.png) |
(22) |
と計算される。
偏光の様子を図示しておく。
図 2:
左:
[左回り円偏光]、右:
[左回り楕円偏光]
|
図 3:
[
方向直線偏光]
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図 4:
左:
[右回り楕円偏光]、右:
[右回り円偏光]
|
Eq.(13),(14)より、
のとき
であるから左回りの円偏光である。
のとき
であるから左回りの楕円偏光である。
のとき
であるから、
方向の直線偏光である。
のとき
であるから、右回りの楕円偏光である。
のとき
であるから、右回りの円偏光である。
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp