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座標原点に静止した電荷$ q$ 、質量$ m$の粒子がある。 空間は真空とする。 ここにz軸に沿ってz軸負の方向から正の方向に伝わる平面電磁波が入射してきた。 この電磁波の電場はx成分のみもち、 その時間変化が

$\displaystyle E_x(t,z) = \begin{cases}E_0 \cos \left(\omega t-kz\right) & \text...
...q \dfrac{\omega}{k}t \\  0 & \text{for}\quad z > \dfrac{\omega}{k}t \end{cases}$ (23)

であるとする。これを直線偏光した電磁波と呼ぶ。 こうすると$ t=0$のとき$ z=0$の面に電磁波が到達することになる。 真空なので $ \omega/k =c$で位相速度は$ c$である。

電磁波の性質から磁場は、 y成分のみもち、その時間変化は電場と同じで

$\displaystyle B_y(t,z) = \begin{cases}B_0 \cos \left(\omega t-kz\right) & \text...
...q \dfrac{\omega}{k}t \\  0 & \text{for}\quad z > \dfrac{\omega}{k}t \end{cases}$ (24)

であり、電磁波の性質から

$\displaystyle E_0=B_0
$

である。



Subsections 著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp