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6-4

6-3の結果より以下の二つがダランベール方程式の解であることを示せ。

$\displaystyle f(R,t)=\frac{g(R-ct)}{R} ,\quad f(R,t)=\frac{h(R+ct)}{R}$ (16)

ここで $ g(\xi),h(\eta)$はそれぞれ$ \xi,\eta$にのみ依存する任意の関数である。

6-4解答

Eq.(15)を$ \xi$で積分すると、

$\displaystyle \del{U(\xi,\eta)}{\eta} = H(\eta)
$

となり、更に$ \eta$で積分すると、

$\displaystyle U(\xi,\eta)=\int H(\eta)d\eta + g(\xi)= g(\xi) + h(\eta)
$

を得る。よって、

$\displaystyle f(R,t)=\frac{g(R-ct)}{R} + \frac{h(R+ct)}{R}$ (17)

がEq.(9)の球面波解である。

著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp