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電磁波が粒子に与える単位時間当たりのエネルギー(=電磁波の仕事率)を求めよ。
電磁波が単位時間に与えるエネルギーは、電磁波の仕事率、仕事の時間についての一階微分である。
粒子は電磁波によって与えられたエネルギーによって運動をしている(エネルギーが与えられなかったら、抵抗力により運動は止まってしまう。全ての運動は電磁波の影響によるもの)。
電磁波はLorentz力という形で粒子に影響を及ぼしているので、
電磁波がLorentz力を用いて粒子に行っている仕事に対する仕事率が、電磁波の仕事率である。
Lorentz力を
とすると
、
求めるべき仕事率
は
と書けるので、
電磁波が粒子に与える単位時間当たりのエネルギーは、磁場は仕事をしないので
![$\displaystyle W= {\bf F}_l \cdot \vv = \begin{pmatrix}qE_0 \cos\omega t \\ -qE...
...dfrac{qE_0}{\gamma} \sin\omega t \\ 0 \end{pmatrix} = \frac{q^2 E_0^2}{\gamma}$](Report04-img130.png) |
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となる。
脚注
- ...とすると
- ここではLorentz力とは
を指す。
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp