連星系中の星はもう一方の星の重力場により変形を受ける。
この問題は、
例えば、
月の重力場により地球上の海面が変形を受け、
地球の自転に伴って潮の満ち引きが起こるのと同じ問題である。
今、
星 の重力により引き起こされる星 の変形を計算することを考える。
星 が静水圧平衡にあるから
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(17) |
が成り立つとする。
ここで、
であり、
は星 の自己重力ポテンシャルであり、
星 の密度分布とポワッソンの式により
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(18) |
で結びついている。
は星 の自己重力ポテンシャルであり
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(19) |
で与えられる。
ここで座標原点は星 の中心にとってあり、
は星 内の点の位置ベクトルであり、
は星 の位置ベクトルである。
このポテンシャルは
として展開すれば
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(20) |
が得られる。
ここで
はルジャンドル多項式であり、
は と と成す角度である。
低次のルジャンドル関数は以下の通りである。
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平成16年11月30日