入射光の分布
が等方で、
入射方向に依存しないとして
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(45) |
とするとき、Eq.(43) の立体角に対する積分を実行すると
であるから、
となる。ここで
は入射光子気体のエネルギー密度である。
入射光子気体のうち、
単位時間当たり
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(47) |
が散乱されるので、
観測者の系から見たとき、
コンプトン散乱による正味のエネルギーの増加率はEq.(46) とEq.(47) の差を取って
となる。この量は常に正であるから、
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(49) |
であるが、
非相対論的な電子の極限では
であるから、
と小さくなり、
逆に相対論的な極限では
であるから
と大きくなる。
fat-cat
平成16年11月29日