[
Next 2-b)]
[
Up: 2]
[
Previous: 2]
Subsections
xy平面内でantennaから十分離れた点でantennaからの電磁波を観測したとする。
観測者の位置ベクトルとx軸との成す角をとする。この点でのThe power per solid angleが
ここで、 |
(16) |
であることを示せ。但しここでは時間平均をとっている。
dipole antennaをantennaに平行なdipole moment
で置き換えているので、
と書くことができる。ここでは単位zベクトルである。
観測者とantenna間は十分距離が大きく、これをとする。観測者の時刻とantennaの時刻の対応は、電磁波が有限の時間を経てやってくることから、
antenna 1: |
|
|
antenna 2: |
|
|
となり、生じる位相差は
|
(17) |
である。以後計算の簡略化のために1,2共通のに依らない位相
は省略する。
非相対論的な輻射場の大きさは
|
(18) |
と書ける。ここではと観測者の位置ベクトルが成す角である。
今の場合dipole momentは粒子の位置座標を用いて
と書けるので、これを用いるとEq.(18)は
となる。弐本のz軸正の向きのdipole antennaからの輻射場をxy平面内で観測するとき
となるので、先に計算した位相差に注意すると、1,2の重ね合わせで
|
(19) |
を得る。この二乗時間平均は
と書ける。実際に時間平均を取ると、
であるから、
を得る。以上よりThe power per solid angle = The recieved powerは、
となり、Eq.(16)を得る。
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp