原子核同士を結びつけている強い力は、核間距離
以内では非常に強く働くが、これ以上離れると殆ど力は働かない。
これは核力を媒介する粒子である中間子が有限の質量を持っていることに起因するとして、中間子の質量
を単位で求めよ。
ここでは中間子のエネルギー不確定性が高々
であるとして、エネルギーの不確定性原理から質量を求めよ。
エネルギーの不確定性は
|
(45) |
と書けるので、これより中間子の質量の大おおまかな値は
|
(46) |
となる。これは正確な値
に対して、第零近似としてそう悪くないと言える結果である。
Subsections
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp