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3-2

運動方程式を解き、粒子の運動速度を時間の関数として求めよ。

3-2解答

始め原点に静止していた粒子がEq.(13)により、$ v/c \ll 1$の状況で、x軸方向にのみ運動をし始める。 このとき後で示すように

$\displaystyle z={\rm Const} = 0
$

として扱って問題ないことが分かる。y,z成分は静止し続け、x成分はEq.(13)を時間$ t$で積分して

$\displaystyle v_x(t)= \int dt \, \frac{qE_0}{m\omega} \cos \omega t = \frac{qE_0}{m\omega } \sin \omega t + A,\quad A\colon$積分定数$\displaystyle $

であるが、粒子は始め$ t=0$で静止していたので、結局$ A=0$を得、

$\displaystyle v_x(t)= \frac{qE_0}{m\omega} \sin\omega t$ (14)

となる。

著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp