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球対称ポテンシャルは
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(4) |
を満たしているとする。
Eq.(2)をEq.(1)に代入すると
![$\displaystyle -\frac{\hbar^2}{2m}\left[ \frac{1}{r^2}\deL{r}\left(r^2\del{\psi_...
...t) + \frac{1}{r^2\sin^2\theta}\dell{\psi_E}{\phi} \right] + V(r)\psi_E =E\psi_E$](SphericalHarmonic_html-img8.png) |
(5) |
を得る。
変数分離
:球面調和関数 |
(6) |
とし、以下のように角度に依存する成分と、動経方向の成分について考える。
Eq.(6)をEq.(5)に代入し整理すると、角度依存成分の方程式として
![$\displaystyle -\left[ \frac{1}{\sin\theta}\deL{\theta}\left(\sin\theta\deL{\the...
...in^2\theta}\deLL{\phi} \right] {Y_l}^m(\theta,\phi) =l(l+1){Y_l}^m(\theta,\phi)$](SphericalHarmonic_html-img10.png) |
(7) |
を得る。
今
![$\displaystyle \nabla_{\theta,\phi}^2\equiv \left[ \frac{1}{\sin\theta}\deL{\theta}\left(\sin\theta\deL{\theta}\right)+\frac{1}{\sin^2\theta}\deLL{\phi} \right]$](SphericalHarmonic_html-img11.png) |
(8) |
と定義すると、上の方程式は
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(9) |
と書くことができる。これは確かにヘルムホルツ方程式になっている。
角運動量演算子
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(10) |
を用いると、
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(11) |
と書けるので、角運動量の二乗についての固有値方程式
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(12) |
を得る。このとき
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(13) |
である。
座標をEq.(3)の様にとり、
今量子化軸をz軸としているので(量子化軸は問題に応じて任意にとることができる。z軸だけが特別であるわけではない)、
角運動量演算子
のz成分
は
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(14) |
と書ける。このとき
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(15) |
であるから、
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(16) |
となり、角運動量のz成分についての固有値方程式を得る。
動経方向を求めるために更に、
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(17) |
を定義する。
これをEq.(5)に代入し、整理すると動経方向の方程式として一次元問題の方程式と同等な、
![$\displaystyle -\frac{\hbar^2}{2m} \dii{u_E(r)}{r} +\left[ V(r) +\frac{l(l+1)\hbar^2}{2m r^2} u_E(r) = E u_E(r) \right]$](SphericalHarmonic_html-img23.png) |
(18) |
を得る。
これを境界条件
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(19) |
のもとで解くことになる。
fat-cat
平成17年2月26日