角運動量に関す固有値方程式Eq.(12),(16)から、 角運動量の大きさとそのz成分を、 同時に正確に測定することができることが分かる。
Eq.(3)より は
角運動量はその大きさもz成分も、共に離散スペクトルになっていることが固有値方程式Eq.(12),(16)から分かり、 特に
球面調和関数で記述できるある状態 では、 角運動量の大きさとz軸との間の角は変化しない(同時測定可能であるから、ある決まった値をとることができる。)。 しかし、角運動量のx,y成分については同時測定可能でないために一意に決めることができず、 の値は不確定となる。 このとき角運動量ベクトルはz軸の回りを歳差運動することになる。
fat-cat 平成17年2月26日