始めに状態密度 を求める。
Eq.(1),Eq.(2) より、
であるから、もし で 関数に規格化された平面波の場合、状態密度は壱である。
これより区間
に含まれる状態の数は
で与えられることが分かる。
ある立体角
方向の運動量を持つ状態を考えると、
これらの状態はエネルギーで区別することができる。
従ってこの状態の密度として
を考える。
このとき区間
に含まれる方向の運動量を持ち、
そのエネルギーが
に含まれる様な状態の数は、
と書くことができる。
(prime) がついている状態は同じ状態(=散乱後)を表しているので、
の関係が成り立つ。 空間を極座標で表すと
より、
が成り立つ。ここで状態密度は
に依らないので(対称性より。
に依存したとすると、何らかの非対称性さが存在することになる。)、
と書ける。
以上より状態密度は、
となる。
これより区間
の間にある状態密度を と書くことにすると、
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(6) |
となる。
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp