2 波動関数

入射粒子は波動関数を用いて、

$\displaystyle \psi_i(\vr) = N \exp\left(i\,\frac{\vp_i\cdot \vr}{\hbar}\right)$ (1)

と書け、同様に散乱粒子は

$\displaystyle \psi_f(\vr) = N \exp\left(i\,\frac{\vp_f\cdot \vr}{\hbar}\right)$ (2)

と書け、平面波として表すことができる。ここで $ N$ は規格化定数で $ N = 1/\sqrt{V}$ である。 以後特に断らない限り、簡略化のために $ \vp_i=\vp,\vp_f=\vp'$ 等のように散乱後の量に$ '$(prime) をつけることにし、また絶対値に関しては $ \left\vert\vp\right\vert=p$ 等とする。

著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp