2 粒子の軌道

粒子の軌道を考える。但し、円運動の中心が原点になるように座標を選ぶものとする。 速度をそれぞれの成分について、時間$ t$で不定積分する。 まず、$ z$成分を考えると、軌道の中心が原点であるようにすると、

$\displaystyle z(t) = \mathrm{Const} = 0$ (10)

である。$ z(t)$が定数であることが分かったので、$ x,y$成分についての積分は簡略化され、

$\displaystyle x(t)$ $\displaystyle = \int \! v_x(t)   dt = \frac{qE_0}{\gamma \omega} \sin\omega t +C_1$    
$\displaystyle y(t)$ $\displaystyle = \int \! v_y(t)   dt = \frac{qE_0}{\gamma \omega} \cos\omega t +C_2$    

となる。

これは $ x,y$平面上で円を描く軌道であるが、 中心が原点になるようにすると $ C_1=C_2 =0$となり、結局

$\displaystyle x(t)$ $\displaystyle = \frac{qE_0}{\gamma \omega} \sin\omega t$ (11)
$\displaystyle y(t)$ $\displaystyle = \frac{qE_0}{\gamma \omega} \cos\omega t$ (12)

を得る。$ x,y$について整理すると

$\displaystyle x^2 + y^2 = \left(\frac{qE_0}{\gamma \omega}\right)^2
$

となるので、粒子が$ x,y$平面上で半径 $ qE_0/\gamma \omega$の時計回りの円運動をすることが分かる。

\includegraphics[width=9.00truecm,scale=1.1]{enundou.eps}

fat-cat 平成17年2月17日