3 電磁波が粒子に与える単位時間当たりのエネルギー

電磁波が粒子に与える単位時間当たりのエネルギー(=電磁波の仕事率、仕事の時間についての一階微分)を考える。 粒子は電磁波によって与えられたエネルギーによって運動をしている(エネルギーが与えられなかったら、抵抗力により運動は止まってしまう。全ての運動は電磁波の影響によるもの)。 今考えているのは、電磁波が与えるエネルギー量であって、 粒子が持っているエネルギーではない。 電磁波はLorentz力という形で粒子に影響を及ぼしているので、 電磁波がLorentz力を用いて粒子に行っている仕事に対する仕事率が、今求めるべき値である。 Lorentz 力を $ \vF_{\rm l}$ とすると、求めるべき仕事率 $ W$ $ W = \vF_{\rm l} \cdot \vv$と書けるので、 電磁波が粒子に与える単位時間当たりのエネルギーは

$\displaystyle W= \vF_{\rm l} \cdot \vv = \begin{pmatrix}qE_0 \cos\omega t \  -...
...dfrac{qE_0}{\gamma} \sin\omega t \  0 \end{pmatrix} = \frac{q^2 E_0^2}{\gamma}$ (13)

となる。

fat-cat 平成17年2月17日