右回りに円偏光した
正の方向に進む電磁波を形成する光子一個当たりの角運動量、運動量を考える。
(20)より
とする。
(15)は電磁波が粒子に与えるエネルギーと、電磁波が粒子に与える角運動量の比である。
これより電磁波が粒子に与える角運動量は
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$\displaystyle \frac{W}{\vert{\boldsymbol \tau}\vert}...
...l \tau}\vert} = \omega \qquad \therefore \vert{\boldsymbol \tau}\vert=N \hbar$](Polarization_Spin-img75.png) |
(21) |
となる。光子が粒子に吸収されことから、これは全光子の角運動量と一致するはずである。
角運動量の向きを踏まえると、(14)から進行方向と逆向きであるので、
進行方向を正(
軸正を正)とすると、
右回りに円偏光した z 軸正の方向に進む電磁波を形成する光子一個当たりの角運動量![$\displaystyle ) =-\hbar$](Polarization_Spin-img76.png) |
(22) |
である。
同様に考えると(17)は電磁波が粒子に与えるエネルギーと、電磁波が粒子に与える
成分の運動量の比であるので、
これより電磁波が粒子に与える
成分の運動量は、
となる。光子が粒子に吸収されことから、これは全光子の
成分の運動量と一致するはずであり、
また光子は
方向のみの運動であるから、
光子一個当たりの運動量![$\displaystyle \vert= \frac{\hbar \omega}{c}=\frac{E}{c}$](Polarization_Spin-img79.png) |
(23) |
となる。
fat-cat
平成17年2月17日