5 電磁波のトルク

電磁波が粒子に与える単位時間当たりの角運動量を考える。 電磁波が粒子に与える単位時間当たりの角運動量は電磁波のトルクであり、 これは電磁波がLorentz力を通じて粒子に与えるトルクである。 よってトルク ${\boldsymbol \tau}$は

$${\boldsymbol \tau}=\vr \times \vF_{\rm l}= \begin{pmatrix}\dfrac{... ...ix} =\begin{pmatrix}0 \ 0 \ -\dfrac{q^2 E_0^2}{\gamma \omega} \end{pmatrix}$$ (14)

となる。 $z$成分以外の成分は持たず、また$z$成分の符号は電磁波が右回りに偏光していることからも明らかである。 （電磁波が進んでくる--きた--方向に向かって、時計回りを右回りとしている。つまり右回りに偏光している場合、トルクは電磁波が進んできた方向、 つまり電磁波の進行方向と逆向きになる。）