光子のエネルギーや運動量は
と
とで定義されるので、
その四元運動量ベクトルを
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(10) |
で定義する。
Eq.(1) からこれらはローレンツ変換に従うことが分かる。
このとき
であるから、
は明らかである。
粒子の運動を二つの慣性系 と で観測したときの運動の速度を と と書けば、
速度の変換則は
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(11) |
で与えられる。
これを慣性系間の運動速度 に平行な成分
、
に垂直な成分
、
とに分けて書けば、
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(12) |
となる。
従って慣性系の 軸に対する粒子の方向角の間の関係は
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(13) |
で与えられる。
ここで
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(14) |
である。
さて、ある高速(
) で運動している粒子が放射する光子の運動を考える。
その粒子の静止系を とし、
発射される光子の運動速度を とすれば、
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(15) |
が得られる。
最後の等号は
としたときのものである。
これから
のとき
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(16) |
えあることが分かる。
従って粒子の静止系で運動方向に垂直に放射された光子でも、
(粒子が高速で運動している様に見える)観測者の系 から見ると、
光子は粒子の運動方向の狭い角度
に放射されたように見えることが分かる。
これを相対論的 Beaming 効果と呼ぶ。
fat-cat
平成16年11月29日