5 単位時間に散乱される光子気体の全エネルギー、壱

エネルギー $ \vepsilon$ の入射光子が電子に散乱されてエネルギー $ \vepsilon_1$ になるとすれば、 単位時間当たりに散乱される光子気体の全エネルギーは

$\displaystyle P= c \sigma_T \int \vepsilon_1 \tilde{f}_\vepsilon   d\vepsilon d\Omega$ (41)

で与えられる。 この量は Power( $ \hbox{出力}=\hbox{単位時間に発するエネルギー}$) $ P$ の次元を持っている。

$ P$ は単位時間単位立体角当たり散乱される光子のエネルギー $ dE/dt$ を用いると

$\displaystyle P= \int \di{P}{\Omega} d\Omega =\int \di{E}{t}   d\Omega$ (42)

と書くこともできる。

fat-cat 平成16年11月29日