さて、様々なエネルギー
の光子が様々な方向から入射して電子に散乱される場合、
エネルギーが
と
の間で、
立体角
中を通過する入射光子流束
を
![$\displaystyle d j_{\rm incident} = c \tilde{f}_\vepsilon d\vepsilon d\Omega, \qquad \sigma = \sigma_T$](Compton-img176.png) |
(39) |
と書くことができる。
ここで、
は光子気体について
とおいて定義された単位体積単位立体角単位エネルギー当たりの粒子数である。
左辺はローレンツ不変量である。
ここで用いられている
は入射光子についての量であり、
Eq.(34) で現れる
は散乱光子についての量であるからこれらは同じものではない。
散乱される全光子数は、
エネルギーと立体角で積分して、
![$\displaystyle \int \sigma_T dj_{\rm incident} = c\sigma_T \int \tilde{f}_\vepsilon d\vepsilon d\Omega$](Compton-img179.png) |
(40) |
で与えられる。
fat-cat
平成16年11月29日