1 質量の時間変化

円盤中に半径が $ r$ で幅が $ \Delta r$ のガスリングを考える。 ガスリングの質量は $ 2 \pi r \Delta r\cdot \Sigma $ 、 角運動量は $ 2\pi r \Delta r \Sigma \cdot r v_\phi$ で与えられる。 ガスリング内に於ける単位時間当たりの質量変化は、ガスリング両側面からの質量の流入流失の差であるので、 $ v_r$ の向きに注意すると、ガウスの定理より

$\displaystyle \frac{\partial(\text{リング内の質量})}{\partial t} = \frac{\parti...
...Sigma(r,t) v_r(r,t) -2 \pi (r+\Delta r) \Sigma(r+\Delta r,t) v_r (r+\Delta r,t)$ (3)

となる。よって

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$\displaystyle \therefore\,
\frac{\partial(2\pi r \D...
...r(r,t) -2 \pi (r+\Delta r) \Sigma(r+\Delta r,t) v_r (r+\Delta r,t) }{\Delta r}
$

と書け、この式を整理し $ \Delta r \to 0$ の極限をとると

$\displaystyle r \frac{\partial \Sigma}{\partial t}= -\frac{\partial }{\partial r} (r v_r \Sigma)$ (4)

を得る。

fat-cat 平成17年1月9日