星間空間に見る物理現象
この授業では星や星間空間のガスによって作られる多様な天体をそれぞれの特徴をなす物理過程を基本に紹介する。
- 星間空間の空間スケール、時間スケール
- 星間雲に見る熱的、力学的安定性
- 星間ダストによる光の吸収、再放射過程
- 散光星雲、惑星状星雲に見る光電離過程
- 超新星残骸に見る衝撃波
- 高温プラズマに見るプラズマ過程
- 物質の輪廻と銀河系の進化
評価はレポートによって行います。
星間物理学という分野自体は銀河系の星間空間の物理学を明らかにすることをスタート地点としていますが、ここで紹介される方法論は今ホットなトピックとなっている銀河形成やそれに伴う宇宙の再電離という過程を理解する上で欠かせないものです。この講義では銀河系内の物理の理解で確立してきた方法論を遠方宇宙の銀河にも適用するという題材も含めながら紹介していきたいと思います。
この講義を通じて星間物理学の基礎的な方法論を身につけ、実際の天体観測への応用結果を理解できるようにする。
評価は講義前半、後半で2回のレポートとレポート発表会を行う。1回のレポートを50点として2回分のレポート、発表内容で評価する。
2009年度は金曜日4コマ目B318を基本に行いますが、一部木曜日2コマ目B309にも行います。日程に注意してください。
講義補足資料
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