星間空間に見る物理現象

この授業では星や星間空間のガスによって作られる多様な天体をそれぞれの特徴をなす物理過程を基本に紹介する。

• 銀河系の中の多様な天体と物質の輪廻 　　
• 星間雲に見る熱的、力学的安定性 　　
• 暗黒物質にみる光の吸収、再放射過程
• 散光星雲、惑星状星雲に見る光電離過程
• 超新星残骸に見る衝撃波
• 高温プラズマに見るプラズマ過程
• 物質の輪廻と銀河系の進化

評価はレポートによって行います。

星間物理学という分野自体は銀河系の星間空間の物理学を明らかにすることをスタート地点としていますが、ここで紹介される方法論は今ホットなトピックとなっている銀河形成やそれに伴う宇宙の再電離という過程を理解する上で欠かせないものです。この講義では銀河系内の物理の理解で確立してきた方法論を遠方宇宙の銀河にも適用するという題材も含めながら紹介していきたいと思います。

講義補足資料

• １０月２日講義１ 銀河系内の空間スケールを理解する。
• １０月９日講義２ 時間スケールを理解する。
• １０月１６日講義３a 星間雲の力学的安定性。
• １０月２３日講義３b 星間雲の熱的安定性。
• １０月３０日講義４a 暗黒星雲に見るダストによる光の吸収、再放射過程。
• １１月６日講義４b ダストに関わるいろいろ
• 講義前半の課題 訂正版 !! 必ず提出すること !!
• １１月１３日講義５a 散光星雲、惑星状星雲に見る輝線放射過程
• １１月２０日休講
• １１月２７日講義５b 輝線放射過程２:電離ガス雲の構造
• １２月４日講義５c 輝線放射過程３:禁制線放射過程
• １２月１１日休講
• １２月１８日前半レポートの発表会
• １月８日講義６a 超新星残骸にみる衝撃波
• １月１５日休講
• １月２２日講義６b 衝撃波２：
• 講義後半の課題 修正版 !! 必ず提出すること !!
• １月２９日講義７ 物質の輪廻と銀河の進化
• ２月６日補講（レポート発表会）