量子力学に於いてはHeisenbergの不確定性関係
![$\displaystyle \Delta x \cdot \Delta p \geq \hbar\quad\left( \Delta x \cdot \Delta k \geq 1\right)$](uncertainty_of_observation-img1.png) |
(1) |
が常に成り立つ。これは量子力学の根本的な性質である。この関係から、時間とエネルギーに関する不確定性関係
![$\displaystyle \Delta t \cdot \Delta E \geq \hbar$](uncertainty_of_observation-img2.png) |
(2) |
を得ることができる。
Eq.(1)の不確定性関係はEq.(2)のそれとは本質的に異なっている。
Eq.(1)では、
は物理量であり一般にこの二つが同時測定不可であることを示している。
一方Eq.(2)では
は物理量ではあるが、
は測定対象そのものの観測量ではなく、
運動を記述する際のパラメータにすぎない。
この点が大きく異なっている。
fat-cat
平成17年5月21日