Subsections
この雲の大きさを
とする。
である。
中心天体が直接観測できる為の電子の個数密度の上限を求めよ。
光の強度が厚さの層を通った結果、強度がになったとする。このときとの間には次の関係が成り立つ。
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(36) |
ここでは光学的深さ(厚さ)(optical depth)であり、今考えているのは、電磁波の電子による散乱であることから、
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(37) |
と書ける。
Eq.(36)よりが増えるにつれ光の強度は弱くなり、が壱以上になると急激に弱くなるので、中心天体の光を直接観測することのできる厚さの限界は
となるである。
以上を元に中心天体が直接観測できる為の電子の個数密度の上限を計算すると
となる。
著者: 茅根裕司 chinone_at_astr.tohoku.ac.jp