さて任意のベクトル に対する空間微分を行い
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(22) |
によって反変ベクトル成分の微分演算子
を定義する。これは共変微分(covariant derivative) と呼ばれる。
上の式は、
、また の性質から
と書き換えられることが分かる。従って
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(24) |
が成り立ち、
が混合テンソルとして振る舞うことが分かる。
同様にすれば、例えばテンソル(成分) を共変微分した
が混合テンソル(成分)として振る舞うこと
を示すことができる。
基底ベクトルの微分を
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(25) |
の様に の一次結合を用いて表せば、
反変ベクトルの共変微分は
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と書くことができる。全く同様にして
として、共変ベクトル(成分)の共変微分 を定義することができ、
が二階の共変テンソルとして振る舞うことも示せる。
また、
を微分すれば
が得られるが、
とすれば、
と書けるので、
等を使って、
を得る、従って
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であり、
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(28) |
が得られる。
fat-cat
平成16年11月29日