一般に、例えば二階のテンソルについて
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(67) |
なる変換則を満たすテンソルを relative tensor と呼ぶ。
特に のとき擬テンソル(pseudotensor)、 のときテンソル密度(tensor density) と呼ぶ。
は三階の反変テンソル密度であり、
は三階の共変擬テンソルである。また
であるから、 について であり、 はスカラー密度として振る舞う。
二つの反変ベクトル を用いて
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(68) |
を定義すれば は
であるから、共変ベクトルとして振る舞う。
同様にすれば、二つの共変ベクトル を用いて
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(69) |
を定義すれば は反変ベクトルとして振る舞うことが示せる。
二階の反対称共変テンソル
について
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(70) |
で定義されるベクトル は任意の座標変換に対して
が成り立つので、一階の反変テンソル密度(反変ベクトル密度)として振る舞うことが分かる。
また
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(71) |
で定義されるベクトル は
であることから、一階の反変テンソル(反変ベクトル)として振る舞うことが分かる。
fat-cat
平成16年11月29日