特殊相対論は、
同じ粒子の運動を別々の慣性系で観測したときに、 一つの系で得られた結果を別の系で使われる「言葉」に翻訳することは座標変換によって行われる。 上の二つの要請を満たす慣性系間の座標変換はローレンツ変換と呼ばれている。 特殊相対論に於いては、 ニュートン力学に於ける絶対時間を導入することができず、 時間も慣性系間に於ける座標変換の対象となる。 従って、 特殊相対論に於ける座標変換では、 ニュートン力学に於ける三次元ベクトルや のテンソルではなく、 時間成分も含めた四次元ベクトルや テンソルの変換則を考える必要がある。
fat-cat 平成16年11月28日