核反応
の反応率を計算することを考える。
粒子 X の数密度を
とし、粒子 a の数密度を
と書くことにする。
更に、反応の断面積を
と書き、
二粒子の相対速度
が
と
との間にある粒子 a (または 粒子 X)の割合を
(但し
)と書くことにする。
このとき、
反応率(単位時間単位体積当たりに起こる反応の数)は
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(9) |
で与えられる。
粒子 X と粒子 a が同一である場合を考えて
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(10) |
と書く必要がある。
ここで
はクロネッカーのデルタである。
後の便利のために、
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(11) |
なる記号を導入する。
核反応による粒子 X の数密度の時間変化は
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(12) |
で与えられる。ここで
は一回の反応で消滅する粒子 X の数であり、
また
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(13) |
は粒子 X の粒子 a との反応に対する寿命である。
核反応
の
値を
と書けば、
この反応によって単位時間単位体積当たりに発生する(または吸収される)エネルギーの量は
と書ける。
このとき等式
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(14) |
で単位時間単位体積当たりに発生するエネルギー
を定義することができる。
この
を使って
を
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(15) |
と表せば
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(16) |
と書くこともできる。
また、質量密度
のガス中に含まれる粒子 X の割合を質量比で
と書き、
粒子 X 一個の質量を
と書けば、
であるので
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(17) |
と書くこともできる。
もし、更なる反応
が起こるとすれば
として、
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(18) |
などとなる。
fat-cat
平成17年1月10日