超越方程式は解析的に解くことのできない方程式のことを指す。
Newton 法は超越方程式の根を数値的に求める方法の一つである。
例えば方程式 について、
の近傍にある根 を求めることを考える。
が方程式の根 の十分近傍にあるとすれば、近似的に
とすることができる。Newton 法では、この の近傍にある根 を、
として近似的に求める。しかしながら、
このようにして求められた
は十分な精度で
を満たすとは限らないので、
上の を で置き換えて同じ手続きを繰り返すことを考える。
すなわち、この手続き
を何度か繰り返して、
ある十分に小さな数 について
を満たす をもとめ、
それを求める根 であると考える。
もし上のように関数 に壱のオーダーの定数が含まれているときは、
例えば
程度の小さな数で十分精度よく根が求められることが多い。
一般に、このようにして根が上手く求められるか否かは、上手く推定値 を選べるか否かにかかっている。
fat-cat
平成16年11月27日