さて
![$\displaystyle y_1 = \phi,\qquad y_2 =\di{\phi}{\xi}$](Inside_star-img76.png) |
(26) |
とすれば、Lane-Emden equation は
![$\displaystyle \di{y_1}{\xi}=y_2=f_1(y_2),\qquad \di{y_2}{\xi}= -\left(y_1\right)^n -\frac{2}{\xi} \,y_2 = f_2(\xi,y_1,y_2)$](Inside_star-img77.png) |
(27) |
と書ける。これを積分するとき、
微分方程式中に
が含まれているので、
これを原点
から始めて数値積分するのは困難である。
この困難を避けるために普通とられる手段は、
ある十分小さな
から積分を始めることである。
従って、原点近傍での展開式を用いて
![$\displaystyle y_1(\xi_0)=\phi(\xi_0)=1-\frac{1}{6}\xi_0^2 +\frac{n}{120}\xi_0^4,\qquad y_2(\xi_0) =-\frac{1}{3}\xi_0 + \frac{n}{30}\xi_0^3$](Inside_star-img80.png) |
(28) |
として、
に於ける
と
とを求めてこれを積分の初期値とする。
この初期値を使って中心から外に向かって積分を行い最初の零点
で積分を停止する。
ここで零点は
を満たす
である。
積分の幅
は等間隔にとっても良いかもしれないが、
今の場合求める関数は途中に零点(節)を持たないことから、
ある小さな数
について
![$\displaystyle \left\vert\frac{\Delta y_i}{y_i}\right\vert= \left\vert\frac{f_i(x,{\vy})\,h}{y_i}\right\vert \leq e_i$](Inside_star-img89.png) |
(29) |
を満たす最大の
を求めて積分の刻み幅とするのも一つの方法である。
こうすることで星の表面での密度変化や圧力の
についての急激な変化も正しく追うことができるようになる。
また、星の表面は、やはりある小さな
について
となるような
として星の表面
を決めるのが適当である。
式(29)を満たす最大の
を求めることは
なる
について
とすることを意味する。もし
の零点を通過するような解を求めるときには、
幅
に適当な最小値を課す必要がある。
fat-cat
平成16年11月30日