数値積分を実行する為に拡散方程式を差分化する必要がある。
差分化にはいろいろな方法があるが、
ここでは数値的な安定性を考えて、
陰公式(implicit formula) を用いることにする。
空間座標 について 等分する。
従って、隣り合う二点間の間隔は
で与えられる。
積分するときの時間間隔を として、
時刻
に於ける場所
での解を
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(5) |
と表すことにする。ここでは
とする。(1)の差分化の一案として
と書く。ここで
とする。
(6)は
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(7) |
を用いて、
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(8) |
と変形できる。
ここで である。
これを連立一次方程式と考えて、大きな行列を使って表せば、
(8) の左辺は
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(9) |
となり、右辺は
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(10) |
と書くことができる。
は が与えられれば簡単に計算できる。
(9) と (10) は、
形式的に
と
と書くことができる。
は が与えられれば簡単に求められるので、
原理的には連立一次方程式
を、
行列 の逆行列を用いて
として解けばよいことになる。
これはつまり初期条件 が与えられれば
が求められることを意味している。
fat-cat
平成16年11月30日