まず変数分離をするために
として代入すれば
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(23) |
となる。ここでは
は分離定数である。
時間の関数
に関しては
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(24) |
と積分ができ、空間の関数
については
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(25) |
という微分方程式を満たすことが分かる。
微分方程式
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(26) |
を満たす解は Bessel関数で与えられ、特に原点で正則な解は
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(27) |
となることが分かる。
今の場合、原点で正則な解は
であるから
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(28) |
で与えられる。
ここで
であり、
は
に依存するが、
には依らない任意定数である。
無限に広がった円盤について、
一般解は、
についての重ね合わせとして表せ
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(29) |
で与えられる。ここでは
としている。
のとき、半径
の円周上だけに物質がたまっているとする。
このとき面密度
を
関数を用いて
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(30) |
と表す。ここで、
は溜まっている物質の質量である。
は
の次元をもつ。
式(30) は初期条件を与えている。
以下では、 Bessel 関数による展開定理
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(31) |
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(32) |
などを用いる。
さて例えば
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(33) |
とするとき、両辺に
をかけて、
について零から無限大まで積分すると、
途中式(32) を用い
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(34) |
となることが分かる。
また
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(35) |
であることから、両辺に
をかけて、
について零から無限大まで積分すると、
途中式(32) を用い
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(36) |
となることも分かる。
これを式(29) に代入すると
であり、
また Bessel 関数の積分についての
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(37) |
なる公式を使うと、
に対応しているから
![% latex2html id marker 2149
$\displaystyle \therefore\, \Sigma(r,t)=\frac{m}{\pi...
...\tau} \exp\left[-\frac{1+x^2}{\tau}\right] I_{1/4} \left[\frac{2x}{\tau}\right]$](Accretion_Disk-img160.png) |
(38) |
となることが分かる。ここで
であり、
は変形された (Modified) Bessel 関数である。
また、
は拡散の時間スケールを与える量である。
fat-cat
平成17年1月9日