IRAFはImage Reduction and Analysis Facilityの頭文字をとったもの。
Facilityというその名のとおり、IRAFは様々な事をするためのパッケージの集合体になっている。
パッケージは、タスクまたはプロシージャと呼ばれる細々としたソフトの集合体になっている。
要するにIRAFは非常に多くのパッケージの詰め合わせセット(板ですら全部のパッケージを把握していないし、何個のタスクがあるのかも知らない)である。
詰め合わせセットなので、全てのタスクを使いこなす必要は全く無い。
通常の撮像観測、分光観測であれば、だいたいこのタスクを使用すれば生データの一次および二次処理ができる、というのは決まっているので、
先ずはそれらのごく少数の基本タスクのみを習得すれば良い。
以下、撮像編、分光編で必ず使う基本のタスクを、実際のデータ処理をしながら紹介していく。
cl> から始まる行はIRAF上で行う事を意味する。