一般に原子核 X に粒子 a が衝突して原子核 Y と粒子 b ができる反応を
などと書く。
二つのの粒子の衝突を相対論的に取り扱い、
その非相対論的極限をとるとき、
例えば質量中心系(CN系)で見たエネルギー保存則は
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(1) |
で与えられる。
ここで
なる換算質量である。
核反応前後に於ける粒子質量の和の違いが、 CM系で見たときの反応前後に於ける二粒子の運動エネルギーの和
の違いとなって現れることが分かる。
のとき、
であるから、
この反応が数多く起こると考えれば、
CN 系で見たとき反応後の二粒子 b と Y の運動エネルギーの和
が、
反応前の二粒子 a と X の運動エネルギーの和
に比べて平均的に大きくなると考えることができる。
これを核反応による気体粒子の熱運動エネルギーの増加、つまり気体温度の上昇に結びつけることができる。
fat-cat
平成17年1月10日