制動輻射は電子が原子核によるクーロン場中を加速度運動するのに伴って放射されるものである。
電荷 の原子核に初速度 、
衝突パラメータ で衝突する電子を考える。
電子の受ける加速度が
で与えられ、実質的な衝突時間が
で与えられるとすれば、
Larmor の公式を用いて、
一個の電子が電荷 の原子核との衝突で発せられるエネルギー量は、
と書ける。
従って、
電子の流束を として、
それと衝突する原子核の数密度を とすれば、
単位時間単位立体角当たりに発せられるエネルギー量は
で与えられる。
最小の衝突パラメータ
が量子力学的な不確定性原理から決まるとすれば、
として、
これを代入して
を得る。
ここで
である。
より詳しい計算の結果は、
ガウント因子(Gaunt factor) を導入して、
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で与えられる。
ここで
である。
fat-cat
平成16年11月29日