現在の位置 : TOPページ談話会案内2017年度 > 第1491回 天文学教室談話会

第1491回 天文学教室談話会

日時

2017年5月8日(月) 15:00

場所

合同C棟大輪講

講演者

中森 健之(山形大理)

題目

宇宙ガンマ線観測による宇宙線の研究

要旨


本講演では、ガンマ線天文学の目指すサイエンスと観測技術を概観し、特に銀河系内宇宙線の起源に関する研究について超新星残骸を中心に紹介する。宇宙線ハドロンは星間原子核に衝突すると中性パイオンを経てガンマ線を生成するため、高エネルギーガンマ線は宇宙線の良いトレーサとなる。一方、宇宙線電子も主に逆コンプトン散乱によって高エネルギーガンマ線を放射するため、宇宙線起源の探索のためには放射を担う粒子の同定が必要となる。そのためには多波長の観測で得られる情報を駆使することが不可欠であると同時に、ガンマ線のイメージやスペクトルを精度よく得ることが重要である。宇宙ガンマ線の観測的研究は、解像型大気チェレンコフ望遠鏡のステレオ観測や、フェルミ衛星搭載の大面積望遠鏡によってこの10年ほどで飛躍的な進歩を遂げた。超新星残骸はエネルギー注入率や衝撃波が存在するという観点から、宇宙線加速源として長年有望視されてきた。陽子加速の強い証拠を示すスペクトルが数例で検出された一方で、詳細に観測されているにもかかわらず放射機構の議論が続くケースや、銀河系内での「最高エネルギー」宇宙線起源が見つかっていないといった疑問が残されている。現在建設中である「究極感度」の次世代ガンマ線天文台で、これらの課題を明らかにする展望を紹介したい。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2017】
Kenji Toma (toma<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .