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第1482回 天文学教室談話会

日時

2016年12月12日(月) 15:45

場所

合同C棟大輪講

講演者

新岡 耕平

題目

SSA22原始銀河団における大きな等価幅を示すLya輝線天体の起源

要旨


Lya輝線のEW(Equivalent Width : 等価幅)とは、Lyaが若い星からの光電離によって発生している場合、電離の強度を表している。また、こうした光電離によるLyaの発生を考えた場合に、金属量や年齢などによって取り得るEWの値を計算することが可能である。しかし、Yamada et al. (2012a)ではSSA22原始銀河団のLAEサーベイを行った結果、先ほどの光電離モデルでは説明の難しいEWが大きな天体(LEE, Large Equivalent width Emitter)を多く発見し、また全LAEに対するLEEの割合が、一般領域より大きいことがわかった。しかし、先行研究ではブロードバンドイメージに十分な深さが足りないため、連続光を正確に求めることができず、SSA22において「本当に」LEEがあるのか、その割合が「本当に」高いのかは分からなかった。そこで、新たに観測したブロードバンドイメージを以前のデータとスタックし、画像を深くすることで、精度よくEWを求めることを試みた。その結果、その分布が明らかに一般領域(SDF,SXDS)と異なることが分かり、このことから原始銀河団のような密度超過の領域での星形成は、一般領域のそれと異なるメカニズムであることが示唆される。また、EWが大きい天体を説明するシナリオは今までも考えられてきたが、ガスの重力収縮に伴う冷却放射による衝突励起や、銀河風による衝突励起・電離など激しい物理現象に伴うものが多い。そうした場合、銀河の形態が崩されると予想されるが、本研究で発見したLEEは非常にコンパクトの形態を示すものが多く、上記のシナリオと矛盾する。本研究ではそうした説明の難しいEWが大きい天体について、その形態や原始銀河団という環境効果も考慮しながら、その起源について考察する。

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