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第1475回 天文学教室談話会

日時

2016年11月14日(月) 15:45

場所

合同C棟大輪講

講演者

本間 大輔

題目

すばる望遠鏡HSCによる広域ミッシングサテライト探査

要旨


ΛCDM理論は宇宙の構造形成を上手く説明する標準理論として認知されつつあるが、銀河サイズの小スケールにおいて観測との矛盾が見られる。その一つが、銀河系において、理論で予測されるサブハローの数に比べて観測で発見されているサテライト銀河の数が圧倒的に少ないというミッシングサテライト問題である。このミッシングサテライト問題の解決策の一つとして、暗いまたは遠方にあるサテライト銀河を見落として、まだ発見しきれていないサテライト銀河が多く存在するという観測的なバイアスが原因とする考え方がある。これをモチベーションにして、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCを用いてミッシングサテライトを探査する観測プロジェクトが立ち上がった。結果として、早速に初期データから新しいサテライト銀河を一つ発見した。これはVirgo Iと名付けられ、Virgo Iは最も暗いサテライト銀河の一つであり、SDSSの検出限界を超えることが分かった。このことから、まだ未発見のサテライト銀河は多数存在することが示唆され、今後のさらなる発見に期待できる。将来的に、サテライト銀河の総個数、空間分布、分光観測による化学動力学情報などを得ることができ、これらは銀河系の形成史やそれを左右するダークマターの性質を知る上で大変重要である。

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Kenji Toma (toma<at>astr.tohoku.ac.jp)
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