現在の位置 : TOPページ談話会案内2016年度 > 第1462回 天文学教室談話会

第1462回 天文学教室談話会

日時

2016年08月23日(火) 15:00

場所

合同C棟大輪講

講演者

田崎 亮(京大宇宙物理)

題目

原始惑星系円盤におけるダスト整列過程の再検討

要旨


星間空間において、非球対称なダストは輻射トルクによって磁力線に整列していることが知られている。整列した非球対称ダストの存在は、偏光観測によって調べることができ、磁力線のトレーサーとして用いられてきた。原始惑星系円盤におけるダスト整列由来の偏光はCho & Lazarian (2007)によって調べられ、サブミリ波においては、偏光ベクトルの向きは磁力線をトレースし、偏光度は2-3%であることを示した。しかし、その後の整列理論の発展によって(see e.g., Lazarian et al. 2015)、Cho & Lazarian (2007)が用いたダスト整列の条件は誤りであることがわかっている。そこで、今回、我々は最新の輻射トルクの理論に基づいて、原始惑星系円盤におけるダスト整列過程について再検討した。まず、我々は原始惑星系円盤内の輻射場を3次元輻射輸送計算によって求め、円盤の各場所における輻射トルクの大きさを評価し、円盤におけるダストの整列を計算した。その結果、ダストの整列による偏波は、磁力線ではなく、ダストに入射する輻射の向きに整列することを示した。つまり、円盤からの偏光ベクトルは、星間空間の場合と異なり、磁力線の向きをトレースしないのである。次に、中間赤外線からミリ波にかけて、整列したダストから生じる熱放射の偏光度を計算した。以上の結果をもとに、中間赤外線からミリ波での原始惑星系円盤の偏光観測予測について紹介する。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2016】
Kenji Toma (toma<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .