現在の位置 : TOPページ談話会案内2016年度 > 第1459回 天文学教室談話会

第1459回 天文学教室談話会

日時

2016年07月20日(水) 15:00

場所

合同B棟 7階 745号室

講演者

水木 敏幸(東北大学天文学専攻)

題目

GJ1108Aの軌道解析と冷却進化モデルによる質量決定の検証

要旨


近年、高分解能・コントラスト観測技術の発展により、比較的若い主系列天体において低質量伴星が複数発見されてきた。これらの伴星のいくつかは冷却進化モデルを仮定した場合には、13木星質量を下回る惑星質量天体であり、形成・進化プロセスがさかんに議論されている。しかしながら、若い低質量伴星を特徴付ける冷却進化モデルの質量等の再現性は観測的に校正がなされておらず、不定性が存在し得る。そこで、我々はこの冷却進化モデルを検証することを最終的な目的とし、すばる望遠鏡/HiCIAOを用いて若い実視連星:GJ1108A系(20Myr, separation~0.1-0.3”)を分解、アーカイブデータを組み合わせた軌道解析の結果、系の合計質量は進化モデルが予測するものと1sigma以内で一致することを示した。また、先行研究と併せて、比較的若い0.7太陽質量以下の天体に着目し冷却進化モデルを検証した結果、モデルが示唆する天体質量は10%程度の不定性を持ちつつも、力学的に算出された天体質量を再現することが観測的に明らかになった。これはempirical isochroneを用いた、年老いた天体に対する質量決定と同程度の精度である。本発表ではGJ1108Aに対する軌道解析(アストロメトリ)の結果と、力学質量とモデル質量の比較・検証について紹介する。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2016】
Kenji Toma (toma<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .