現在の位置 : TOPページ談話会案内2016年度 > 第1449回 天文学教室談話会

第1449回 天文学教室談話会

日時

2016年04月25日(月) 15:00

場所

合同C棟大輪講

講演者

高橋和也(東北大学学際研)

題目

重力崩壊型超新星の爆発ダイナミクス:親星の非球対称構造と流体不安定性の関係

要旨


重力崩壊型超新星爆発は、大質量星が進化の最後に起こす大爆発現象である。超新星は星内部で生成された重元素を宇宙空間にばらまく、パルサーや超新星残骸などの高エネルギー天体を残す、ニュートリノや重力波源となる、など宇宙化学進化や高エネルギー現象の源となる重要な現象であるものの、爆発メカニズムが未だよくわかっていない。未解決の問題点は、星が重力崩壊を起こして原始中性子星を形成する際のコアバウンスによって生じる衝撃波が、大きな質量降着率と鉄の光分解によるエネルギー損失によって、星外層まで到達せずに鉄コア内部で停滞してしまうという点である。現在有望視されているニュートリノ加熱メカニズムによるシナリオでは、鉄コア内の停滞衝撃波は、原始中性子星から放射されるニュートリノを吸収してエネルギーを得ることで、再び外向きに伝播し星外層に到達すると考えられている。しかし、ニュートリノ加熱メカニズムは1次元球対称モデルでは爆発しないことが知られていて、以下のような多次元の効果が着目されている。1つ目は、ニュートリノ加熱効率を実行的に大きくすることで爆発に寄与する、対流や定在降着衝撃波不安定性と呼ばれる多次元の流体不安定性である。もう1つは、親星の非球対称構造である。実際、シリコン・酸素層で発達する対流に由来する非球対称構造を持っている親星は、球対称の親星と比べて爆発しやすいという数値計算結果が近年報告されている。本談話会では、重力崩壊型超新星の爆発メカニズムに関して、これら、多次元の流体不安定性と親星の非球対称構造という、2つの多次元的要因に焦点を当てる。最近、これら要因の関係を線型解析によって調べたので、その手法と結果について議論したい。

ご注意

  • 今後の予定は、都合により、やむを得ず変更される場合がございます。その場合には、このページおよび掲示にておしらせいたしますが、変更の反映まで時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
  • 談話会についてのご相談、またはこのPageに関するご意見・ご質問等は下記連絡先までお願いします。
  • 当談話会ではいつでも講演者を募集しております。その際には発表タイトル、連絡先を、二週間前までにお送りくださいますようお願いいたします。

【The Colloquium Committee in 2016】
Kenji Toma (toma<at>astr.tohoku.ac.jp)
   <at>-->@

All Rights Reserved. Copyright (c) 2011 Tohoku University Astronomical Institute .