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第1388回 天文学教室談話会

日時

2014年6月30日(月) 15:00

場所

大輪講室

講演者

高山正輝 (東北大学理学研究科天文学専攻)

題目

Using broad band photometry to examine the nature of Long Secondary Periods in red giants

要旨

明るい赤色巨星の脈動変光星の内、その約30%で「Long Secondary Periods(LS P)」 と呼ばれる、脈動起源ではない第二の変光モードが見つかっている。赤色巨星は大 きく膨れた外層を持つためその脈動周期も100日程度と長いが、典型的なLSPは400~15 00日とかなり長周期である。LSP発見から15年に渡って、既存の脈動理論、食連星の 物理など考えうる多くのモデルがLSPの変光起源の説明のためにテストされてきたが、 その解明には至っていない。 本研究では、近赤外(JHKs)での約10年間に渡るモニタリング観測のデータと、OGLEの 可視(VI)での観測とを用いて、非常に広い波長域での天体の色の時間変化に着目した。 観測データの解析の結果、M型星のLSP天体(他に炭素星のLSP天体がある)で、恒星大 気中のH2O分子の吸収強度の時間変化の証拠を初めて発見することに成功した。星大 気のH2O分子の吸収強度の時間変化を引き起こす物理現象は限られてくる。 今回LSPの変光起源の解明のため以下の二つのモデルの検証を行った。
1. dust shell model…周期的に星の表面から放出されるガスのshellが、星周空間で 冷 やされ、dustを多く含んだshellとなって星の光を遮るモデル。
2. star spot model…赤色巨星の表面の巨大なstar spotが星の自転によって見え隠 れするモデル。
しかしながら、どちらのモデルもLSP現象を説明するには至らなかった。以上の研究 成果について発表する。

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【The Colloquium Committee in 2014】
Shijun Yoshida (yoshida<at>astr.tohoku.ac.jp)
Kimihiro Yamazaki (k.yamazaki<at>astr.tohoku.ac.jp)
Yusuke Okayasu (y.okayasu<at>astr.tohoku.ac.jp)
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